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彦根愛知犬上広域行政組合

あしあと

    組合の今後の事業方針に関するQ&A

    • [更新日:]
    • ID:856

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    Q&A(よく寄せられるご質問)

    【質問】なぜ好気性発酵乾燥方式の検討を始めたのですか。

    【回答】
     彦根市清崎町(西清崎)を建設候補地として、1市4町による広域のごみ処理施設(焼却方式)の整備を進めてきましたが、令和元年度時点で約200億円と見込んでいた施設整備費が、当初想定していた以上に敷地造成費が嵩むことや、物価高騰等の影響により、令和4年度には約290億円と試算され、1市4町において財政負担が困難であることが判明しました。
     これに加えて、国の「2050年カーボンニュートラル」の方針に基づく温室効果ガス排出量削減の観点から、令和4年度途中に同事業を一時中断し、「好気性発酵乾燥方式」によるごみ燃料化施設の整備について検討を開始しました。

    【質問】どのような検討を行ったのですか。

    【回答】
     当圏域における好気性発酵乾燥方式の実現可能性調査(安定的なごみ処理が可能か、事業費はどの程度か等)を令和4年12月から令和5年3月に実施し、さらに令和5年9月から令和6年9月には追加調査を実施して検討を重ねました。

     ※検討結果の詳細は、下記リンク先をご参照ください。
      ・新ごみ処理施設整備における採用技術に係る追加検討調査の公表について(別ウインドウで開く)
      ・ごみ処理方式の選定に係る調査検討業務報告書および組合の今後の事業方針について(別ウインドウで開く)

    【質問】好気性発酵乾燥方式の採用を決定した理由は何ですか。

    【回答】
     当組合が好気性発酵乾燥方式の採用を決めた理由は、以下のとおりです。

    1.国が進める循環型社会の形成や、カーボンニュートラル実現の観点から、当圏域の施設規模では「焼却方式」や「コンバインド方式(メタン発酵+焼却)」よりも「好気性発酵乾燥方式」が適していること。

    2.「好気性発酵乾燥方式」の事業費について、今回調査の結果、財政負担が可能な額まで削減されたこと。

    3.フラフの需要先について、RPF製造事業者との官民連携により、RPF燃料として中長期的な需要を見込むことができること。

    【質問】フラフとはどのようなものですか。

    【回答】
     微生物発酵槽内で乾燥された廃プラスチック、紙片、繊維片等から、不適物(不燃物、塩化ビニル等)を除去したものです。

    【質問】好気性発酵乾燥方式とはどのような処理方式ですか。

    【回答】
     下記リンク先をご参照ください。

     ・“好気性発酵乾燥方式”とは?(別ウインドウで開く)

    【質問】好気性発酵乾燥方式ではどのような臭気対策を行いますか。

    【回答】 
     ごみの搬入口には二重扉を設置し、ごみ処理施設全体の空気を吸引して負圧化することによって、施設外に臭気が漏れ出ることを防ぎます。
     また、吸引された施設内の空気(ごみの臭気、微生物発酵槽で生じた発酵臭等を含む)は、「生物脱臭装置」によって、1市4町の定める基準値以下となるように脱臭され、施設外に放出されます。

     〈生物脱臭装置の仕組み〉
      ・生物脱臭装置には木質チップが敷き詰められており、空気中から臭気を取り除く"フィルター"の役割をしています。
      ・木質チップ帯に付着した臭気は、チップの表面に生育している微生物によって分解されます。

     〈生物脱臭装置の外観(イメージ)〉

    【質問】好気性発酵乾燥方式のごみ処理施設で災害廃棄物の処理はできますか。

    【回答】 
     可燃性の災害廃棄物の処理が一定可能ですが、発酵に必要な微生物の働きに影響を及ぼす廃棄物(農薬等)は受け入れることができない他、発酵乾燥工程に17日間必要であるため、焼却施設に比べて処理に時間を要します。したがって、他市町との広域的な連携支援体制や民間処理委託等を準備しておく必要があります。

    【質問】好気性発酵乾燥方式を採用している自治体は他にありますか。

    【回答】
     好気性発酵乾燥方式によるごみ処理施設が現在稼働している自治体、導入を予定している自治体は、以下のとおりです。

     〈現在稼働中〉
      ①香川県三豊市(平成27年4月から供用開始)
       施設名:バイオマス資源化センターみとよ

     〈導入予定〉
      ①徳島県中央広域環境施設組合(令和10年度供用開始予定)
       ※構成市町:阿波市、板野町、上板町
      ②徳島県小松島市(令和12年度供用開始予定)
      ③愛媛県四国中央市(令和15年度以降に供用開始予定)

    【質問】事業費はどれくらいの想定ですか。また、各市町の負担額はどれくらいですか。

    【回答】 
     下記の想定条件における事業費は378億円(建設費193億円、運営費185億円)です。
     また、構成市町の想定負担額は、下表のとおりです。

      〈想定条件〉
      ・建設地が軟弱地盤でない
      ・施設内で固形燃料を成型せず、フラフで搬出
      ・国の交付金交付率が1/2(※現在要望中)
      ・リサイクル施設は1/3
      ・運営期間は20年間

    【質問】RPF製造事業者との官民連携とはどのようなものですか。

    【回答】   
     施設内で生成したフラフを、市場性の高いごみ由来燃料(RPF)の原料として民間事業者に有価で出荷するスキームを想定しています。

    【質問】新施設の建設候補地は決定していますか。

    【回答】
     これまで建設候補地であった「西清崎」は、「焼却方式」を前提とした建設候補地であったため、あらためて「好気性発酵乾燥方式」を前提とした公募を行い、建設候補地を選定する予定です。

    【質問】新施設の供用開始はいつ頃ですか。

    【回答】 
     令和17年度下期の供用開始を予定しています。

    【質問】ごみの分別方法は変わりますか。

    【回答】
     大きく分別方法は変わりませんが、新ごみ処理施設の供用開始後には、彦根市と4町(愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町)のごみの分別方法が統一されるため、現在分別方法が異なるものについては、一部変更になります。
     分別方法の統一方針は、下表のとおりです。